品川・御殿山情報

2017.02/08

原美術館:
見る、買う、くつろぐでアートを楽しみきる!

広々とした中庭。正面のガラス張りのスペースがカフェ。

「御殿山トラストシティ」のすぐ隣にある、現代美術を中心とした私立美術館「原美術館」。1979年のオープン以来、日本の現代美術シーンを牽引し、多くの作家やファンに愛されています。もとは館長・原俊夫さんの祖父である実業家・原邦造さんの自邸だったこともあり、展示される美術品だけでなく、建物や庭までも見応えたっぷりの魅力満載なアートスペースです。

もとは渡辺仁氏が設計した邸宅だった建物を美術館として利用。 原美術館館長の原俊夫さん。ニューヨーク近代美術館国際評議委員会副会長をはじめ様々な役職を歴任し、海外からも叙勲を受けるなど、美術への貢献が認められています。

「現代美術を介して国際交流をしたいと思ったのが最初です。当時は浮世絵とか歌舞伎とか、何百年も前のアートだけが日本文化として世界に紹介されていたことに違和感を覚えて……。今の日本を知ってもらうには、今の日本文化を見てもらわなければ。そのための美術館をつくりたかったんです」と、語ってくださったのは館長の原俊夫さん。

 原俊夫さんの曽祖父にあたる原六郎さんもまた美術品収集家でした。古美術の名品に囲まれて育った原俊夫さんが思い立ったのは、現代美術館の設立です。自分自身で作家に直接会いに行くなどして徐々に現代美術の作品を増やしていったそうです。原俊夫さんの、確かな審美眼により選ばれた作品が、銀座の和光本館の設計者として知られる渡辺仁氏が設計した邸宅にて、趣向を凝らして展示されています。

1階の廊下。建物自体がゆるやかにカーブしています。 2階から3階へと続く階段の手すり。うねるようにカーブを描いています。 食堂や居間や書斎……、かつては仕切られていた部屋の名残が。

 常設作品のひとつである森村泰昌氏の『輪舞』はトイレに、須田悦弘氏の『此レハ飲水ニ非ズ』は暗室として使われていた部屋に展示されているなど、邸宅の一室を利用した展示方法もユニーク。さらには、うねりながら伸び上がる階段の手すりや床に残る部屋の仕切りの跡、この館のために特注で作られたタイルを施した外壁など、建物を眺めて回るだけでも面白いのです。

 ひとしきり作品を堪能したあとはエントランス左手にあるショップに立ち寄ることをおすすめします。開催中の展覧会のカタログのほか、作品をモチーフにしたTシャツなどのオリジナル商品やアクセサリー、雑貨、書籍が多彩に揃っています。気軽にアートを楽しめるアイテムの数々は、プレゼントとしても最適です。

 最後は中庭に面したガラス張りのカフェへ。コーヒーや紅茶はもちろんのこと、ワインやシャンパン、祝日を除く水曜の夜にはカクテルもいただけます。食事はランチセットのほか、パスタやリゾットなどのアラカルト、スイーツを用意。こちらで注目したいのが、展覧会のイメージに合わせてシェフが考案する「イメージケーキ」。展覧会ごとに足を運ぶ楽しみのひとつでもあります。こちらは、ショップとともに美術館に入館した人のみが利用可能です。

宮島達男氏の常設作品である『時の連鎖』をモチーフにしたオリジナルTシャツ。数字を塗りつぶせる油性マーカー付き3240円。 カフェのランチセット。前菜、メインディッシュがセットで2375円。(平日のみコーヒーもしくは紅茶付き)

 また、原美術館では年間3~4回の展覧会のほかにも音楽、ダンス、映画、講演会などのイベントを開催しています。現代美術の表現に垣根はない。それを実感できる場所が原美術館なのです。

 風情ある建物に展示された現代美術作品を見て、ショップでお買い物をして、カフェで中庭を眺めながらゆったりとくつろぐ。“見る”だけではない美術館の楽しみが、ここにあります。

常設作品のひとつ、奈良美智氏のアトリエをイメージした作品。奈良美智『My Drawing Room』2004年8月~制作協力:graf Photo by Keizo Kioku

常設作品のひとつ、奈良美智氏のアトリエをイメージした作品。奈良美智『My Drawing Room』2004年8月~制作協力:graf Photo by Keizo Kioku

名称
原美術館
住所
東京都品川区北品川4-7-25
TEL
03-3445-0651
営業時間
11:00〜17:00
(祝日を除く水曜〜20:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜
※月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館
※展示替え期間、年末年始は休館
URL
http://www.haramuseum.or.jp/